熱源
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ?ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計畫に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出會い、自らが守り継ぎたいものの正體に辿り著く。
樺太の厳しい風(fēng)土やアイヌの風(fēng)俗が鮮やかに描き出され、
國家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を...
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ?ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計畫に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出會い、自らが守り継ぎたいものの正體に辿り著く。
樺太の厳しい風(fēng)土やアイヌの風(fēng)俗が鮮やかに描き出され、
國家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を殘さずにはおかない書き下ろし歴史大作。
川越宗一
1978年生於大阪府,現(xiàn)住京都府。龍谷大學(xué)文學(xué)部史學(xué)科中輟。2018年以《天地に燦たり》榮獲第25屆松本清張賞,出道成為作家。短篇小說《海神の子》(刊登於《オール讀物》12月號)獲日本文藝家協(xié)會收錄於《時代小說The Best 2019》(集英社文庫)。2019年8月出版的《熱源》獲得第10屆山田風(fēng)太郎賞入圍作、第9屆書店選出的時代小說大賞、第162屆直木賞。
